頭金っていくら必要？住宅ローンの基本と賢い資金計画

ノウハウ 2025.06.12

#不動産 #売買 #購入

頭金とは？住宅購入の第一歩を知ろう

住宅を購入する際に避けて通れないのが「頭金」の話です。

不動産チラシなどに「頭金○○万円〜」と書かれているのを見たことがある方も多いでしょう。

頭金とは、住宅の購入価格のうち、住宅ローンを借りずに最初に自己資金で支払う金額のことを指します。

一般的には購入価格の1〜2割程度を目安とされることが多く、例えば3,000万円の物件なら300〜600万円程度が目安となります。

ただし、最近では頭金ゼロで住宅を購入できるケースも増えてきており、資金計画によって選択肢は広がっています。

頭金は本当に必要？

「頭金がなければ家は買えない」と思っている方も多いかもしれませんが、実はフルローン（頭金なし）で住宅を購入することも可能です。ただし、注意点もあります。

頭金を用意しない場合は借入額が増えるため、月々の返済額が高くなる傾向があります。

また、借入額が物件価格の100%を超える「オーバーローン」には対応していない金融機関もあるため、購入時に諸費用（登記費用や火災保険、仲介手数料など）を別途自己資金でまかなう必要があります。

一方で、頭金をしっかり用意することで借入額を抑えられ、月々の返済負担を軽減できるだけでなく、審査に通りやすくなるといったメリットもあります。

住宅ローンと資金計画の基本

住宅ローンを組む際には、以下のような項目を押さえておくと安心です：
・借入可能額（年収や借入状況によって異なる）
・金利タイプ（固定金利／変動金利）
・返済期間（最長35年までが一般的）
・諸費用の有無（諸費用ローンを組むか否か）

たとえば、松原市内で3,200万円の新築住宅を購入する場合、頭金を200万円用意して3,000万円を借入、金利1.0％、返済期間35年とすると、月々の返済はおよそ8万5,000円前後になります。

このように、物件価格や自己資金によって住宅ローンの内容が大きく変わるため、早い段階でシミュレーションを行い、自分に合った資金計画を立てることが大切です。

頭金をしっかり準備した事例：松原市でのケース

実際に松原市内で新築一戸建てを購入されたK様ご夫婦（30代・共働き）のケースをご紹介します。

K様は物件価格3,400万円の新築住宅を検討されていましたが、あらかじめ500万円の頭金を準備されていました。借入額を2,900万円に抑えたことで、月々の返済額が約1万円安くなり、結果的に35年間で400万円以上の利息を削減することができました。

また、頭金が多いことで金融機関からの評価も高く、複数の銀行から低金利の住宅ローンプランを提示されました。最終的には当初10年間の金利が0.5％台という好条件のローンを選ぶことができました。

さらに、自己資金に余裕があったため、エアコン設置・外構工事・カーテンレールなどの「建物以外にかかる初期費用」も現金でまかなうことができ、新生活への不安を軽減できたとお話されています。

頭金を準備するためにできること

頭金をいきなり数百万円用意するのは簡単なことではありませんが、計画的に貯蓄を行えば数年で十分な額を準備することは可能です。

以下のような方法が有効です：
・家賃の安い物件に引っ越して貯蓄ペースを上げる
・ボーナスや副収入は使わずに頭金用口座に貯める
・つみたてNISAなどで数年単位の運用も検討する

特に住宅購入の3年〜5年前から意識して準備を始めると、頭金だけでなく諸費用や引っ越し費用もスムーズに対応できます。